- 日本クレーム対応協会
- 「クレームのない笑顔で溢れる社会を!」
谷 厚志が代表理事を務める(一社)
日本クレーム対応協会
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アドバイスと思えば、クレームを集めたくなる
怒りを笑顔に変える!クレーム対応の法則 【 9 】
「クレームの中に、仕事の改善のヒントがある」、
これはクレーム対応をやる上で、知っておいて損のな
い考え方です。
お客様からのクレームを受けると嫌な気持ちになるか
もしれません。自分達は一生懸命になって仕事をして
いるのにという気持ちが強いと、悔しい気持ちにさえ
なることもあるでしょう。
でも一方でクレームは、“お客様からのアドバイスだ”
という考え方を持つことはできないでしょうか。
クレームは、お客様が望んでいることが視覚化され、
自分達の仕事の改善のヒントが見つかったと考えるよ
うにするのです。
お客様からの評判が良く、儲かっている会社の特徴の
一つとして、クレームから学び、仕事のやり方をどん
どん変えていくことができるということがあるように
思います。
自分たちの会社やお店でよく発生するクレームがある
ようでしたら、
「またこのクレームか・・・」と落ち込むのではなく、
お客様からのご意見・ご要望があったと考え、同じク
レームを起こさないようにしていけばいいのです。
私が日本で一番クレーム対応の考えが素晴らしいと思
う企業の一つにカルビー㈱があります。
ロングセラー商品「かっぱえびせん」に対して入った
意見・要望に「しょっぱく感じる」「塩分が多すぎる」
というものがあったそうです。
カルビーはこれをお客様からのアドバイスと捉えて、
「減塩のかっぱえびせんを販売してはどうだろうか」
と考えます。
すぐにプロジェクトを立ち上げて、試作品をつくった。
そして実際に「しょっぱく感じる」とご意見をいただ
いたお客様に試作品とアンケートを送りご意見をうか
がった。その数か月後には、
「かっぱえびせん 塩分50%カット」として全国発売
を開始するという見事な仕事ぶりをやってのけました。
クレームをアドバイスにした良い事例だと思います。
クレームを出した立場から考えれば、「私の意見が採
用された!」と嬉しくなります。
周りにも自慢をして商品の宣伝もしたくなります。
クレームを学びに変えて、お客様を笑顔にすることを
意識するようにしましょう。
怒りを笑いに変えるクレーム・コンサルタント
谷 厚志